インターコンチネンタルや、ANAクラウンプラザ、ホテルインディゴなどを展開する「IHG ホテルズ&リゾート」の会員制度「IHG One Rewards(旧名称:IHGリワーズクラブ)」。
他のホテルグループの会員制度とは異なる特徴がいくつかあり、登録したばかりの新規メンバーでも恩恵を受けやすく、上級会員への近道も用意されています。
ここでは、IHG One Rewardsの特徴について詳しく紹介していくとともに、合理的に上級会員資格を取得する方法を考察していきます。
【結論】「クラブ」「プラチナ」「ダイヤモンド」の3択
まず結論から述べます。
IHG ホテルズ&リゾートの会員制度「IHG One Rewards」で狙うべき会員ステイタスは以下の3つです。
- クラブ:登録のみ
- プラチナエリート:$200/年の課金で即取得
- ダイヤモンドエリート:75泊の修行で獲得
クラブ:登録のみで”レイトチェックアウト特典”あり
ただIHG One Rewardsに登録するだけの「クラブ」にも14時までのレイトチェックアウト特典が与えられます。なかなか太っ腹です。
たまにしかIHG ホテルズ&リゾートに泊まらない方なら、クラブで十分です。
プラチナエリート:$200/年の課金で即取得
$200/年で「インターコンチネンタル アンバサダー」に加入すると、自動的に「プラチナ」会員になれます。
修行でプラチナステータスを取得するには〇〇〇泊の宿泊が必要なため、インターコンチネンタル アンバサダーへの加入が合理的です。
なお、インターコンチネンタル アンバサダーには、週末の連泊で1泊無料になる「ウィークエンド無料宿泊特典」と、唯一となる16時までのレイトチェックアウトが付与されます。後ほど詳しく紹介します。
ダイヤモンドエリート:70泊/年の修行で朝食が無料に
修行するなら、70泊/年の宿泊で獲得できる「ダイヤモンドエリート」一択です。インターコンチネンタルアンバサダー制度の存在により、ダイヤモンドエリート以外を狙った修行は損となります。
ダイヤモンドエリート会員は朝食が無料になるため、IHG ホテルズ&リゾートを頻繁に利用する人にとってかなりのメリットがあります。
IHG One Rewardsとは?
IHGホテルズ&リゾートの会員制度
インターコンチネンタルや、ANAクラウンプラザなどを展開する「IHG ホテルズ&リゾート」の会員制度が「IHG One Rewards(旧名称:IHGリワーズクラブ)」です。
年間の宿泊日数や貯めたポイントの多い会員は、その実績に応じてさまざまな優遇を受けられます。
IHG One Rewardsの入会金・年会費は無料
IHG One Rewardsは入会金や年会費がかかりません。
インターネットや、スマートフォンのアプリから、18歳以上なら誰でも入会できます。
IHG・ANA・ホテルズとの関係は?
英国に本社を置く「InterContinental Hotels Group(インターコンチネンタルホテルグループ)」と、ANAホールディングスによるジョイントベンチャーが「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社(以下IHG・ANA・ホテルズ)」です。
2024年現在、日本でIHGホテルズ&リゾートが展開するホテルはすべて、IHG・ANA・ホテルズによるマネジメントもしくは、IHG・ANA・ホテルズのフランチャイズとなっています。
なお、以前「全日空ホテル」だったホテルは、「ANAクラウンプラザホテル」や「ANAインターコンチネンタルホテル」などに名称を変えています。
▼IHGホテルズ上級会員の条件と特典
「IHG® One Rewards」のステータスを、日本で使う場合のポイントを押さえて紹介します。(完全なものは公式ページへ)
クラブ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド | |
---|---|---|---|---|---|
到達条件 | ー | 10泊 | 20泊または40,000ポイント | 40泊または60,000ポイント | 70泊または120,000ポイント |
ボーナスポイント | ー | 20% | 40% | 60% | 100% |
アップグレード | ー | ー | ー | ||
アーリーチェックイン | ー | ー | ー | ||
レイトチェックアウト | ※1 | ||||
ウェルカムアメニティ | ー | ー | ー | ||
ポイントの有効期限 | あり | ||||
翌年のステータスのための繰越宿泊 | ー | ー |
クラブ:登録するだけでレイトチェックアウト特典がつく
入会することで無料で与えられる資格にも関わらず、14時までのレイトチェックアウト特典がつく。
12カ月以上にわたって会員アカウントのご利用がない場合ポイントが失効する点に注意。
費用:0円
シルバーエリート:狙うべきではないステータス
取得条件は10泊。ポイントの有効期限がなくなり、ボーナスポイントが20%付与される。
必要で10泊した人が自然に獲得するものであって、修行で狙うステータスではない。
費用:10万円~(1泊10,000円として)
ゴールドエリート:狙うべきではないステータス
取得条件は20泊もしくは40,000ポイント獲得。ボーナスポイントが40%付与される。
こちらも、必要で20泊した人が獲得するものであって、修行で狙うステータスではない。
費用:20万円~(1泊10,000円として)
プラチナエリート:課金で獲得すべきステータス
IHG ホテルズ&リゾートに40泊(もしくは60,000ポイント獲得)すると与えられる資格だが、$200/年のインターコンチネンタル アンバサダーに加入することで即取得できる(40,000ポイントでも可)。
ボーナスポイント付与率60%になるほか、無料アップグレードやウェルカムアメニティ、アーリーチェックインなど実用的な特典が多数。
費用:$200/年(もしくは40,000ポイント)
ダイヤモンドエリート:修行するならこのステータス一択
ダイヤモンドエリートは、70泊もしくは120,000ポイント獲得すると与えられる資格。
ボーナスポイントが100%獲得できるようになり、さらに朝食が無料になるため、IHG ホテルズ&リゾートを頻繁に利用している人ほどメリットが大きい。
ひとつ下のプラチナエリートが$200の課金で獲得できるため、修行をしてまで狙うならダイヤモンドエリート一択といえる。
費用:70万円~(1泊10,000円として)
▼上級会員ステータス獲得に役立つ「ステータスマッチ」
IHG ホテルズ&リゾートは、上級会員ステータス獲得に役立つステータスマッチを定期的に行っています。
ステータスマッチとは、他のホテルグループの上級会員などに対し、本来必要な過程をショートカットして、自身のホテルグループの上級会員資格を与える制度のことです。
例えば、2022年5月行われたステータスマッチは、マリオット、ヒルトン、ハイアット、アコー、ベストウェスタン、チョイスホテルのステータス保持者を対象とし、最初に120日間のプラチナステータスが付与され、その間に5泊するとそれ以降のプラチナステータス、15泊するとダイヤモンドステータスが与えられる大盤振る舞いでした。
ステータスマッチは今後も定期的に行われると考えられますから、ダイヤモンドステータスを狙う方はステータスマッチの機会を活かすことが近道です。
▼プラチナエリートへの近道「インターコンチネンタルアンバサダー」とは
年会費は「$200」もしくは「40,000ポイント」
インターコンチネンタル アンバサダーの年会費は200ドルまたは40,000ポイントです。
貯めたポイントを利用できるのは、コンスタントにIHG ホテルズ&リゾートを利用する人にとってありがたい配慮のはずです。
年会費はそれなりのコストですが、その内容を鑑みると年会費に見合う価値があります。
インターコンチネンタルアンバサダーだけの特典がいっぱい
インターコンチネンタル アンバサダーに入会すると、即プラチナエリートステイタスが与えられ、他にも以下のような特典を得られます。
- アンバサダー専用のチェックインエリア
- ワンランク上の客室へのアップグレード「保証」
- 1滞在あたり$20までのレストラン&バークレジット
- ミネラルウォーター無料
- 午後4時までのレイトチェックアウト「保証」
- ウィークエンド無料宿泊(2連泊の2泊目に使用できるチケット)
まず大きいのは、アップグレードとレイトチェックアウトが「保証」されることです。
例えダイヤモンドエリートでも、アップグレードとレイトチェックアウトは「空室状況によりご利用いただけない場合があります」となっていることを考えると、アンバサダーの価値が見えてきます。
また、1滞在ごとに$20のレストラン&バークレジットを与えられるのも大きいでしょう。年間10回滞在すればアンバサダーの年会費は回収できる計算です。
さらに、2連泊の2泊目を無料にできるウィークエンド無料宿泊チケットが1枚ついてくることを考えると、インターコンチネンタルアンバサダーのコストパフォーマンスは十二分といえるのではないでしょうか。
結論
IHG ホテルズ&リゾートでまず検討すべき会員ステータスは、登録だけでOKの「クラブ」です。最大14時までのレイトチェックアウト特典がつきます。
次に検討すべきは、$200/年の支払いで即時取得可能な「プラチナエリート(インターコンチネンタルアンバサダー)」です。無料アップグレードやウェルカムアメニティ、アーリーチェックインなどの特典がつきます。
IHG ホテルズ & リゾート一覧
IHG ホテルズ & リゾート一覧は、IHG ホテルズ&リゾートの公式ページから確認するのがおすすめです。
▼じゃらん